映画・テレビ

映画「ぐるりのこと」

映画「ぐるりのこと」を見ました。

基本的には「ある夫婦の10年の物語」なのですが、夫役のリリー・フランキーの映画内での職業が法廷画家ということで、画家の視点で描かれる裁判がどんなものかが知りたくて、映画館に行きました。

1993年。法廷画家としての初仕事の日。カナオ(リリー・フランキーの役名)は東京地裁に向かいます。東京地裁の入口には、傍聴希望者の行列。裁判所職員が幅の広い大きめの筒を持ち、中にたくさんの棒が入っています。傍聴希望者は、一人ずつ棒を引いていきます。

職員

「当選された方はこちらで傍聴券と引き換えてくださーい。

ボク

「93年当時は、くじ引きしてたんや。

現在はパソコンで傍聴券の抽選が行われますが、ほんの15年前まではこんな原始的な方法がとられてたのですね。

(つづく)

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それでもボクはやってない

<ネタバレ有り>

フジテレビ土曜プレミアム

「それでもボクはやってない」を見ながら書いています。

裁判の映画ですが、映画開始から約1時間は、逮捕され、刑事の取り調べを受け、拘置所へ、そこから護送車で検察庁へ、そこで起訴を言い渡され、裁判に。と、裁判に至るまでの流れが丁寧に描かれています。

今ラストシーンで、被告人の加瀬亮に有罪判決が言い渡されました。最後は無罪になりハッピーエンドになると思っていましたが、見事に裏切られました。周防監督は最後までリアルに作りきりました。「日本の刑事裁判おかしくないか?」という監督の熱いメッセージを特に感じたラストシーンでした。有罪判決が出ましたが、執行猶予も言い渡されたので、被告人の加瀬亮は、刑務所には入らなくていいのですが、当然納得できるものではなく、「控訴します!」

(判決が不服なので高等裁判所でもう一度裁判してくれ!という意味)

と宣言し、映画が終わり、スタッフロールが流れます。スタッフロールのバックに映っていた建物は東京都千代田区にある「最高裁判所」です。おそらく加瀬亮は、高等裁判所でも負けてしまい、自分の無実を証明するために最後の最高裁まで戦ったという事なのかなと解釈しました。(それとも単に日本の司法の象徴として出したただけ?)

映画を作るに当たって、監督は東京地裁(東京地方裁判所)に何度も足を運び傍聴したそうで、

加瀬亮

「ボクはやっていません!

裁判官

「あ、そんなにマイクに口を近づけなくても大丈夫ですよ。

とか、

弁護士

「あ、証言する時は裁判官の方を向いて下さいね。」

とか、

裁判官

「次回、公判(裁判)は、○月○日午後○時でいかがでしょうか?

弁護士

「その日は差し支えです。

とか、

細かい部分までリアルに作られています。

加瀬亮に「ホントはやった?」と言い寄る、傍聴マニアがいますが、あのモデルは、大川興業の裁判傍聴芸人「阿曽山大噴火」さんです。監督と阿曽山さんは実際に東京地裁で何度も顔を合わせたことがあるらしく、ある日、

阿曽山

「映画観ましたよ。

というやいなや、

監督

「あー!どうもすいません~

と、監督は、ソッコーであやまったとか(笑)

監督が言うには、そういう傍聴人がいると言う事を聞いていて、阿曽山さんの姿を借りて、ああいうキャラクターを作ったそうです。ホントに阿曽山さんがあんな事しているわけではないので、あしからず。

映画では、主に被告人側の視点で、加瀬亮が無実を証明するために戦う姿が描かれていますが(監督はこの映画で加瀬亮が無実だという答えは示していないとある番組で言っていた。)実際の裁判は当事者以外、現場を見ていません、真実を知りません。無罪を主張している被告人が、やっぱり犯人かも知れません。提出された証拠で判断するしかありません。そこに裁判の難しさがあります。

ちなみに、映画では傍聴席から見て、左に弁護士、右に検事が座っていましたが、大抵の場合は逆です。阿曽山大噴火さんの本「裁判大噴火」によると、

「廊下が傍聴席から見て左側にある場合に、

 弁護人は廊下に近い方に座るというルールがある」

という事らしいので逆の場合もあるようです。

<今週は0時をまたいで日曜の更新になってしまいましたが、来週は土曜日に更新します>

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